スタジオジブリのアニメ映画として、不朽の名作となっている「魔女の宅急便」ですが、原作者が激怒したという噂は本当なのか?その真相とウワサの理由をまとめています。
また、原作小説とアニメ映画の違いを徹底考察!さらに映画の続きやどのような結末を迎えたのかについても紹介していますので、ファンの人は必見です。
- 「魔女の宅急便」原作者が激怒したという噂の真相
- 「魔女の宅急便」アニメと小説の4つの違い
- 「魔女の宅急便」映画の続きと結末
- 「魔女の宅急便」原作者のプロフィール
「魔女の宅急便」原作者が激怒したという噂の真相
アニメ映画「魔女の宅急便」の原作者である角野栄子さんが、小説と原作の違いに激怒したという噂が流れていましたが、結論を書くと激怒ではありませんでした。個人の考察を交えながら、まとめていきます。
スタジオジブリによる映画化とは
角野栄子さんの代表作「魔女の宅急便」がスタジオジブリによって映画化された際、彼女が設けた4つの大切な条件がありました。
タイトルや主人公キキの名前を変更しないこと、物語の世界観を維持すること、そしてキキが旅立つ際には故郷の木に鈴を鳴らすシーンを入れること。これらは角野さんにとって非常に重要なポイントだったようです。
原作者の違和感とは
しかし、映画が公開されてみると、角野栄子さんはその内容に驚きを隠せませんでした。自身が想像していたものとは異なる、少し違ったアプローチで描かれた映画に、初めは「あれ?」と感じる場面もあったそうです。
特に角野栄子さんが予想していた可愛らしいラブストーリーとは異なる方向性に、少しの違和感を覚えたと言います。
映画化によるプラスの影響
それでも、角野栄子さんは宮崎駿監督の才能を認め、映画としての完成度の高さを評価しています。また、映画化により「魔女の宅急便」が世界的に広がり、多くの人々に愛されるようになったことについては、非常に肯定的な感想を持っています。
ドイツの田舎でさえ、キキとジジの物語が知られていることに、角野さんは映画の力を感じ、感謝しているようです。
個人的にも、原作を愛する一人として、映画化作品が原作と異なる点に戸惑うことはあります。しかし、それぞれのメディアで異なる解釈や表現があることもまた、芸術作品の魅力の一つだと思います。
角野栄子さんの経験は、原作と映画の関係性について考えさせられる興味深い事例であり、映画「魔女の宅急便」の背景を知るうえで、大いに参考になります。
原作の改変は最近でも大きな話題になりましたね。それでも、しっかりとコミュニケーションを取っていれば、こうして上手くいくこともある成功例と言えそうです。
「魔女の宅急便」アニメと原作小説4つの違いを考察
アニメ映画「魔女の宅急便」とその原作小説は、多くの人々に愛されていますが、両者にはいくつかの違いがあります。これらの違いを通じて、それぞれの作品が持つ独自の魅力を感じ取ることができます。
今回は、その中から特に印象的な4つの違いにフォーカスし、個人的な感想を交えつつ考察してみたいと思います。
原作との違い①キキの髪型とその印象
私の今日の服装、髪型。
赤いリボンつけたら魔女の宅急便のキキだったww
ついさっき気づいたwww pic.twitter.com/ibPdn655Ya— あおさん (@yurui_aosan) May 10, 2020
アニメ版のキキはショートヘアに大きな赤いリボンが特徴的です。これは、キキの活発で明るい性格を象徴しているように感じます。一方、原作ではキキはロングヘアに黒いリボンをしています。
この違いは、キャラクターの印象に大きく影響を与え、アニメではより子供らしく、元気なキキが描かれているように思います。
原作との違い②トンボの性格描写
アニメ映画「魔女の宅急便」ではトンボが明るく少し不良っぽいキャラクターとして描かれていますが、原作ではより内向的で、魔女のほうきに興味を持つ気弱な少年として描かれています。
この違いは、時代背景を反映しているようで、アニメ版では視聴者により魅力的に映るようにキャラクターがアレンジされたのだと感じます。
原作との違い③ジジの会話能力
ジブリ映画版ではキキがスランプに陥った際、ジジとの会話ができなくなるという展開がありますが、原作では最後までキキとジジは会話を続けます。
この変更は、キキの成長や独立を象徴しているように思え、アニメならではの表現でキキの内面的な変化を視覚的に示しています。
原作との違い④トンボの救出シーン
幼い時分、一番好きだったシーンはラストのトンボ救出劇。
「デッキブラシでランデブー」のメロディをよく口ずさんでいました。
頑張って空を飛ぶキキがカッコいいなぁと。
キキには素晴らしい未来が待っていると予感させてくれる締めです。キキ、よくやった!#魔女の宅急便 #金曜ロードショー pic.twitter.com/DUpcpjirRm
— きょんきょんこ (@Kyonkyonko_Ark) April 29, 2022
アニメ映画「魔女の宅急便」独自のクライマックス、キキがデッキブラシを使ってトンボを救出するシーンは、原作には存在しません。このドラマチックな展開は、アニメーションとしての見せ場を創出し、キキの勇気や成長を強調しています。
個人的にも、このシーンは非常に感動的で、キキの強い意志と行動力に心を打たれます。
こうして見ると、原作とアニメ、それぞれに異なる魅力があることがわかります。アニメ版は視覚的に迫力があり、キャラクターの性格や物語のクライマックスが強調されています。
一方で、原作ではキャラクターの内面や微細な心情が丁寧に描かれており、読む人それぞれの想像力を掻き立てられる作品です。どちらも「魔女の宅急便」という物語を楽しむ上で欠かせない要素を持っており、それぞれの形で作品を深く味わうことができるでしょう。
意外と原作と映画の違いがありますね。原作者の角野栄子さんの受け入れる心の広さに感謝です
「魔女の宅急便」原作小説の結末は?
スタジオジブリの映画としても有名な「魔女の宅急便」は、角野栄子さんによる児童文学が原作です。映画では描かれない、原作ならではのキキの成長と結末を見つめてみましょう。
キキの青春時代
コリコの街でのキキの生活は、宅急便の仕事を中心に展開されますが、トンボとの関係にも変化があります。トンボは遠くの学校へ行き、二人は文通を通じて心を通わせます。キキが17歳のとき、トンボへの淡い恋心に気づき、彼女はトンボを訪ねる決意をします。
キキとトンボの恋愛模様
魔女の宅急便は、スタジオジブリ、宮崎駿監督の長編映画では初となる他者原作の作品でした。
そしてトンボは原作だとキキと結婚して、双子のパパになってます☺️
#魔女の宅急便 pic.twitter.com/WezaCZ7gip— 裾野こがら (@nokogara) April 29, 2022
20歳のキキは、トンボの曖昧な態度に心揺れ動きます。その頃、彼女はドレスデザイナーのサヤオと出会い、新たな感情が芽生えます。しかし、キキはサヤオに結婚式のドレスを依頼することで、トンボへの愛を再確認し、22歳で二人は結婚する運びとなります。
キキとトンボの家族の誕生
結婚後のキキとトンボは、男女の双子を授かります。子供たちもまた、魔女としての道を歩むか、自らの人生を選ぶかの岐路に立たされます。キキは自分の経験を基に、子供たちの選択を支える母としての役割を果たしていきます。
原作では、キキが13歳の少女から35歳の母親になるまでの物語が描かれています。映画では見ることのできないキキの内面の変化や成長、人生の様々な局面が繊細に描かれており、読む人それぞれに深い感銘を与えます。
原作を読むことで、キキとトンボの物語をより深く理解し、彼らの人生の旅路を共に歩むことができるのではないでしょうか。
「魔女の宅急便」の映画に続きがあったなんて!これはファンなら見ないわけには行かないですね!
「魔女の宅急便」原作者・角野栄子さんのプロフィール
角野栄子さんは、日本の童話作家、絵本作家、ノンフィクション作家、エッセイストとして幅広い活躍を見せる一方で、児童文学の世界に大きな足跡を残しています。彼女の作品「魔女の宅急便」は、世界中の子どもたちに愛され続けています。
角野栄子さんの若年期と創作の始まり
角野栄子さんは24歳でブラジルに自主移民し、その経験から「ルイジンニョ少年 ブラジルを訪ねて」というノンフィクション作品で作家デビューを果たしました。
その後、娘が描いた魔女の絵から着想を得て、「魔女の宅急便」を執筆し、これが大きな成功を収めます。
「魔女の宅急便」とその創作秘話
角野さんは、キキの魔法を「ほうきで空を飛ぶことだけに限定しようと思った」と語り、その制約が物語を面白くするポイントになったと述べています。また、映画化に際しては、宮崎駿監督との対話を通じて、作品の映像化への道を探りました。
角野さんは、映画化によって物語の筋が変わることには当初驚きを隠せなかったものの、作品が世界に広がることには肯定的な姿勢を示しています。
現在89歳(2024年3月時点)の角野栄子さんは、インスタグラムを通じて活動を共有し、その生き生きとした姿勢は多くの人々に影響を与えています。
デザイン系の仕事に従事していた経験もあり、そのおしゃれなセンスは、彼女の創作活動にも反映されているようです。
国際アンデルセン賞作家賞を受賞するなど、その業績は世界的にも評価されており、角野栄子さんの作品と人生は、これからも多くの人々にとって大きなインスピレーションの源となるでしょう。
「魔女の宅急便」は児童文学でしたが、子供はもちろん、大人が見ても楽しめる物語です
魔女の宅急便の原作者が激怒?アニメと小説の違いと結末まとめ
- 原作者・角野栄子は映画化に際し、重要な条件を設けたが、映画の内容に初めは違和感を覚えた
- 映画と原作の違いには、キキの髪型やトンボの性格描写など、複数の点が挙げられる
- 映画化による世界的な広がりを肯定的に捉え、宮崎駿の才能を認める角野栄子の姿勢
- 原作小説ではキキの成長と結末が詳細に描かれ、映画とは異なる魅力がある
「魔女の宅急便」の原作者が激怒したという噂については、結論として激怒したほどではなく、角野栄子さんと宮崎駿監督の対話によって、スムーズに収まっているようです。
アニメ映画と原作小説にはいくつか違いがありますが、原作の世界観は維持しつつ、より魅力的な内容になるようにブラッシュアップされているなら、良いことですね。
もはや国民的アニメ映画と言っても過言ではない「魔女の宅急便」ですが、実は続きのエピソードを原作小説では読むことができます。アフターストーリーが気になる方は、原作小説ならではの結末を見届けて見てくださいね。おまけではなく、かなり本格的な続きを見ることができますよ!